Sustainability Impacts Overview: Supply Chain Social Impacts

2022年2月3日

EPEATエコラベルは、購買者が購買の意思決定を通じて組織の持続可能性目標を達成することを支援するものです。EPEATを通じて購入できる製品には、コンピューター、モニター、コピー機、携帯電話、テレビ、サーバーなどがあります。EPEATは、グローバル・エレクトロニクス・カウンシル(GEC)が提供する、持続可能な購買に関するいくつかの資料のひとつに過ぎません。

なぜ社会的影響はサステナビリティの懸念事項なのか?

サステナブル製品とは、環境、製品の製造・組立・廃棄に携わる人々、そして製品のユーザーにとってより良い方法で設計・製造された製品のことです。

鉱物の採掘から生産、組み立て、そして最終的な廃棄処理に至るまで、ITのサプライチェーン全体を通して、労働者は歴史的に人権や労働権の侵害にさらされてきました。電子製品の構成要素であるタンタル、スズ、タングステン、金は、人権侵害を行う鉱山から採掘されることが多く、これらの鉱物を販売した資金を暴力的紛争の資金として使用する武装集団によって支配されているため、「紛争鉱物」と呼ばれています。これらの鉱物は、コンゴ民主共和国(DRC)以外の、人権や労働力の侵害が最小限に抑えられている鉱山や特定の地域から調達されていることが証明された場合、コンフリクトフリーのラベルが付けられます。タンタル、スズ、金、タングステンなど「製品の機能または生産に必要な」鉱物であれば、紛争鉱物の使用を開示するよう企業に求めている米国のドッド・フランク法もあり、進展しています。2017年、米国証券取引委員会(SEC)は紛争鉱物の報告義務を実施しないことを決定しました。この場合でも、テクノロジーセクターは、サプライチェーン内の紛争鉱物に関する報告で他のセクターを上回りました1。

紛争鉱物と並んで、ITサプライチェーンで働く人々は、安全でない化学物質への暴露、児童労働の使用、過剰な労働時間、強制労働など、さまざまなリスクに直面しています。近年、RBA(Responsible Business Alliance)などの業界団体によるリーダーシップやメディアの注目もあり、これらの問題に世界的に注目が集まっていますが、問題は依然として残っており、EPEATエコラベルが目指すサステナビリティへの影響も必要なものとなっています。